小説投稿サイト「小説家になろう」にて人気を博した『私の幸せな結婚』ですが、実写映画化したことにより炎上しているようです。
同作品は顎木あくみ先生の原作が好評につき、これまでコミックス化、アニメ化などがされており多くのファンがいます。
そんななか2023年3月に公開された実写映画が酷評されているのはなぜなのでしょうか。
この記事では映画「私の幸せな結婚」について炎上した内容を解説していきます。
【私の幸せな結婚】映画炎上の理由は？
この映画について酷評していたのは主に原作ファンの方々だったようです。
中には映画告知のみでキャストや内容を批判している方もいました。
一部の原作ファンからすると足を運ぶ気にもなれなかったということなのでしょうか。
炎上していた意見についてみていきましょう。
原作キャラとキャストが合っていない
映画『私の幸せな結婚』では主演をアイドルグループSnowManの目黒蓮さんがつとめました。
ヒロインは女優の今田美桜さんです。
このキャスト陣が原作キャラクターのイメージとあっていなかったのでしょう。
原作ファンからすると、「イメージの合っていないキャスト」というだけでも見る気がなくなってしまいますよね。
人によっては制作陣に対して「原作に対するリスペクトが感じられない」と思ってしまう方もいるかもしれません。
ファンの数だけそれぞれの解釈があると考えると、ファンの方のイメージと違うという場合があるのは仕方のないことともいえます。
そもそも原作と映画では主役が違う
原作『私の幸せな結婚』では斎森美世が主人公であり、彼女の視点から「”私の”幸せな結婚」というタイトルがつけられています。
しかし、実写映画化の際には目黒蓮さん演じる久堂清霞が主人公です。
これは映画の内容というよりも主演の目黒蓮さんがこの作品で「映画単独初主演」という箔をつけたかったのでしょう。
主題歌についてもSnowManの楽曲を使用しており、思惑を感じ取ったファンからは「ジャニーズファンのための映画」と言われてしまいました。
制作側としても話題性のある作品にすることで動員数を増やすなどの事情があったとは思いますが、作品の根幹を変更してしまうと原作ファンは不満に感じてしまうのでしょう。
世界観が違う
こちらも主役の変更と同様、作品の大きな箇所に手を加えてしまっていることで炎上を招いてしまったようです。
映画公開前の予告映像ですでに映画を酷評するコメントが見られました。
そもそも原作ファンの間では本作品の世界観を実写で再現するということが難しいといわれています。
また同様に映画の尺で本作品を表現することは難しいとの声もありました。
そのうえで和風家屋が洋風になっているなど原作と真逆のような表現まで見られたため、世界観を壊されたと感じた方もいたようです。
異能や能力などを扱う作品の実写化はどんな内容であれ、批判されることが常にあります。
制作側も最大限の表現をした結果で、それでも炎上してしまったのではないでしょうか。
【私の幸せな結婚】炎上に対していい評価もある
批判も多く見受けられた本作品ですが、一方で「よかった」と感じた方もいたようです。
映画を原作通りと考えるのではなく、オマージュした作品だと解釈した方は楽しめたのでしょう。
また原作を未読の状態で、映画で初めて本作品に触れたという方には原作に興味を持つきっかけになったようです。
悪い評価だけでなくいい評価もあったため、炎上したものの賛否の分かれる結果だといえます。
楽しみ方次第で映画「私の幸せな結婚」を楽しむことができるでしょう。
オマージュ作品として楽しむ
原作通りだという先入観を捨て、映画ならではの脚色を受け入れて楽しむと良いでしょう。
当然原作ファンとしては脚色された部分を「違和感」として捉えがちだと思います。
しかし脚色された点も映画の冒頭から結末まで見てみると、意味のある表現だったと感じるはずです。
主役が久堂清霞の『私の幸せな結婚』を楽しむことができるのは映画のみなので、清霞目線で楽しんでみるのはいかがでしょうか。
清霞を演じている目黒蓮さんの魅力も見えてくると思います。
原作未読勢には作品に触れるきっかけになる
『私の幸せな結婚』が大人気作品であるのは言うまでもありませんが、原作が小説のためこれまで触れてこなかったという方もいるでしょう。
そういった方も2時間程度に凝縮された映画を見ることでこの作品に興味を持つことが可能です。
映画『私の幸せな結婚』は原作小説全6巻のうち2巻分ほどの内容を映画にしています。
映画を知ったことで原作を購入した方もいるので、キャストや監督、映画予告などで興味を持った方は映画からこの作品に触れてみるのもアリでしょう。
私の幸せな結婚【映画】が炎上したか気になる人がよく思う疑問4選
【私の幸せな結婚】映画はなぜ炎上した？炎上理由を解説：まとめ
映画『私の幸せな結婚』は豪華キャストによって原作ファンのみならず、原作を知らない方でも楽しむことができる作品でしょう。
もちろん、一部原作との差異があるためファンからすると不満点かもしれません。
しかしこの手を加えられた箇所をオマージュによる脚色だと解釈することで、違う見方ができるでしょう。
現時点で映画続編などの新情報はありませんが、可能であれば原作全6巻までを映画で楽しみたいですね。
コメント