カービィのアニメがやばい？問題発言？つまらない？名言やアニメを見る方法解説

誰もが知ってるピンクのまあるいキャラクター「星のカービィ」。
20年以上前にアニメが放送されていたのを知っていますか？

覚えている方もいるかもしれませんが、なかなか「ヤバい」と言われているんです。
どこが、なにがやばかったのか、紹介していきたいと思います！

アニメ版「星のカービイ」とは

2001年の10月から2003年9月にTBS系列で放送されたアニメ。
土曜日の朝7：30～8：00という時間、またこの頃はまだ学校週5日制が導入される前にも関わらず、多くの小学生を夢中にさせました。

飛行船の故障でプププランドのプププビレッジに流れ着いた、星の戦士カービィ。
それをよく思わないプププランドの統治者、デデデ大王がナイトメア社の生み出した魔獣を購入しカービィを倒そうとします。
しかし、カービィがコピー能力を使って倒す、といった1話完結型の子供向け勧善懲悪のストーリー。

ゲーム「星のカービィ」シリーズを原作に制作したとはいえ、オリジナルキャラクターも多く登場、ゲーム登場キャラクターの性格もイメージとかけ離れて大幅に変更。
世界観もアニメオリジナルとなっており、放映当時はゲーム原理主義者が猛烈に批判していたりと賛否が分かれる作品だったようです。

カービィのアニメがやばい？問題発言？つまらない？

かわいらしいキャラクターたちとは裏腹に、その過激な内容で当時の小学生たちに大きなインパクトを与えたこの作品。
子供向け、のように見えますが、意外にも社会風刺を盛り込んでいたりと大人も楽しめる内容になっていたんです。

癖の強いキャラクター達

カービィ

言わずもがな、この作品の主人公。
最強無敵の星の戦士で体力スタミナ無限のコピー能力持ちのチートな強さ。
本来なら200年後に目覚めるはずだったが、かなり早く起こされてしまったために知能は赤ちゃん並みで言葉も「ポヨ」や片言の単語しか話せません。
回によっては村人やデデデ大王に都合のいいように使われており、「ピンクの悪魔」や「哀れなピンクボール」とぼろくそに言われていたりもします。

戦闘方法は、ほとんどがコピー能力によるもの。
ゲーム出典が24種類、視聴者考案オリジナルが4種類、番外編オリジナル1種類の合計29種類のコピー能力がアニメでは描かれています。

デデデ大王

ゲーム版では好き放題しつつ、いざというときにはしっかりするといった本質的には善良なキャラクター。
アニメ版では、悪役キャラというより、大王という独裁者の地位と特権を利用して好き勝手やっている残念なキャラクターになっています。
しかも、自分のふるまいが悪いと思ってないからタチが悪い。
森を伐採してみたり、工場を建設して汚染水を垂れ流したり、村にテレビを普及させてカービィを悪者にした偏った報道を行ったりと、非道なふるまいばかり。

さらには、自分で「悪の枢軸」だの「独裁者」と自称したり、住民たちを「哀れな人民ども」と言ったり子供向けアニメにしては地味にシリアスで面白いキャラです。

フーム

アニメのオリジナルキャラクター。
プププランドの大臣・パームの娘で弟のブンとともにカービィの親友、という位置づけ。
作品内キャラ一の常識人で、知識も豊富、村人からの信頼も厚い。
カービィが言葉を話せないため、ストーリー面の事実上の主役でもあります。

デデデ大王とは犬猿の仲。
誰よりもデデデ大王の性格を理解しているといっても過言ではなく、やることなすことを全く信用していません。
起こることは異常気象までもがデデデ大王のせいだと食って掛かるほど。（あながちまちがってない）

基本的人権の主張や民主主義による平和な世界、教育や芸術分野の普及を望むなど、子供向けアニメのキャラとして出来すぎている常識人なキャラクターです。

コックカワサキ

アニメ版のカービィを語るのなら外せないキャラクターなのが、このコックカワサキ。
ゲーム内でも度々ボスとして登場する彼は、このアニメ内では子供向けとは思えないほどのサイコパスなキャラクターとして登場します。

プププランド唯一の料理人で「レストランカワサキ」のオーナー兼シェフ。
宇宙的に有名なシェフであるコックオオサカの弟子で彼からもらったフライパンを愛用。
極めていい加減で自己中心的な性格をしていて、レストランでは激マズな家庭料理を提供しているようで、とんでもない創作料理を作っては周囲からひどい評価を受けています。
調理技術はかなり優れていますが、調味料の分量は正確に計ったことはなく、砂糖と塩を間違えたケーキや出汁をとっていない味噌汁を出したこともあるとか。
ただ、食べ物であればなんでも喜んで食べるカービィだけは店の常連であり、よき友人に。

現代社会の問題を風刺内容

アニメ「星のカービィ」には、現代であればすぐに炎上してしまうであろう社会風刺な内容も多くあります。
例えば、デデデ大王の「環境破壊はきもちいいぞい」や「国家ぐるみの場合は犯罪にならないぞい」といったセリフなどのブラックジョークは今では放送できないですよね…。

また、作中に登場する「大筒花火テッポードン」は北朝鮮のミサイル、テポドンに由来してるなんていうのもヒヤッとします。

ニュースで聞いたことあるような言葉を面白おかしく取り上げていて、子ども達の印象にはとても残りやすいし、楽しく現代問題を知ることが出来る気もしますが、きっと現代であればすぐに炎上しそうです…。

カービィのアニメは問題発言が多い？

現代風刺も多くみられるこの作品。
他にも不適切な発言が多くみられます。

2023年3月にHDリマスター版のコンプリートBOXが発売となりましたが、そこで公式が注意事項を発表し話題となりました。

本作品には2001～2003年放映のアニメ映像を収録しております。本編の映像・構成・台詞に、現代の社会通念や今日の人権意識に照らして不適切と思われる表現が一部ございますが、制作当時の時代背景と作品のオリジナリティを尊重して、原版のまま収録しておりますことを予めご了承ください。

もともとの放送を見たことのある人にとっては納得な注意書きに驚きはしますが、注意書きをしてまでも原版そのままで復活してくれるのは嬉しいことですよね。

アニメ「星のカービイ」神回3選

第49話「アニメ新番組・星のデデデ」

日本のアニメ業界の過酷な労働環境が問題視されて取り上げられたこの話。
「アニメ」で一儲けしようと企んだデデデ大王ですが、スケジュールが遅れに遅れて放送に間に合わない状況に。
焦ったデデデ大王たちはアニメーターの村人たちに不眠不休で働くように命じます。
さらにはアフレコはぶっつけ本番という無茶苦茶な体制で放送される、という話。

企画からキャラデザなどアニメづくりの一連の流れが学べるといった神回。
デデデ大王の腹心、エスカルゴンの「才能はないけど根気だけはある物好きは腐るほどいるでゲス」「好きでやってる連中は給料安く済むでゲスなぁ」といった発言は現場スタッフの実体験に基づいた言葉にしか聞こえない暴言っぷりです。

第72話「ワドルディ売ります」

このエピソードは、いつものように金策に困ったデデデ大王が城のなかで大量のワドルディを自販機に入れて販売するというアイデアを思いつきます。
実際、ワドルディはかなり働き者で村人たちに受け入れられ経済は活性化します。

いいことづくめなような気もしますが、「人身売買」以外の何ものでもないこの話。
まぁ、実際にあるのならかわいいし、働き者だし、欲しくはなっちゃいますが…(笑)

第89話「オタアニメ！星のフームたん」

上記の「星のデデデ」の失敗を受けて再びアニメ制作に乗り出したデデデ大王。
なんですが、お茶の間が凍り付き、小学生を困惑させたこのエピソード。

アニメ制作にあたりスタッフとして招集された「オタキング」たちが、フームを主役にしたいわゆる萌えアニメを勝手に制作します。
さらに彼らはストーカー行為を働き逮捕されてしまいます。
その後再び行われたアニメ企画会議では「新世紀エヴァンゲリオン」や「機動戦士ガンダム」「とっとこハム太郎」のパロディと思われるアイデアが出てきたり。
最終的には、あのディズニーの有名キャラまで登場する始末(笑)
もはや、どこまで「大人の事情」というやつに大人が踏み込めてしまうのか試しているかのような攻めたギャグのオンパレードな回です。

アニメ「星のカービイ」の名言

これまでにも紹介したように、「星のカービィ」ではさまざまな問題発言が多くみられます。
今回はいくつかのそんな名言を集めてみました。

いくつかあげましたが、ほとんどがデデデ大王の発言ですね…（笑）
皆さん聞いたことのある名言はありましたか？

カービィのアニメ無料で見る方法はある？

現在、星のカービィを無料で見ることはできません。
断片的だったり、名言集などはyoutubeで動画を見ることはできるので、気になった方はぜひ調べてみてください。

まとめ

今回は、「星のカービィ」のアニメについてまとめてみました！
読んでみて分かったと思いますが、なかなかやばいアニメですよね…(笑)

ゲームは知っているけどアニメは見たことがない、という人もちょっと興味がわきませんか？
ぜひいろいろ調べてみてくださいね。

最後まで読んでいただきありがとうございました！